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ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり

2010.10.24.Sun.17:28
水曜日に最寄の山海堂書店(なんだかんだで、30年は続いている、地元の超老舗?書店なのだなあ。子供の頃からお世話になっています)で「零戦をつくる」を購入する際に、ふと見つけて購入してしまいました。

ひさびさに、寝るのも惜しくて一気読みしたほど面白い作品でした。
ちなみに、最近でそんな作品は上橋菜穂子の「守り人」シリーズとか、「獣の奏者」あたりでしょうか。

「彼の地」とはファンタジー世界でありまして。
エルフやドワーフ、オークやゴブリンが住む、いわゆるソード・ワールド的な、通俗ファンタジーの世界です。
20XX年、日本の首都・東京の銀座に突如異世界の門が開き、そこから現れ出でたる人間、オーク、ゴブリンなどの混成からなる中世異世界の軍の襲撃を受け、大参事となる。これが、「銀座事件」と称される。それを撃退し、門を逆進攻した自衛隊は、門のあるアルヌスの丘を掌握し、拠点を構築し、「銀座事件」の再発を阻止すべく、強固な拠点を築いた。
そして・・・。

2011/1/4 追記
2010年暮れに、第三巻が出版されました。







異世界の実情を探るべく編成された情報偵察隊の第三情報偵察隊隊長、公私ともに認める(認めざるを得なかった)オタク、スチャラカ無責任自衛官・伊丹が本編の主人公。
彼は万年三尉のはずが「銀座事件」での功績を経て二尉に昇進しちゃった男であった。
その活躍の動機も、国民を救うよりも、「このままでは夏のコミケが開催中止になってしまう」というのだったから、なんともはやw

詳しくは、出版元のアルファポリスで立ち読みしてもらい、気に入ったら買って読んでいただくとして。

この本でなにより秀逸なのは、自衛隊が、そのままで異世界で活躍しちゃってしまう、というコンセプトの斬新さです。
「そのまま」と言うのは・・・。

過去に自衛隊スリップものはいくつかありました。
半村良「戦国自衛隊」
かわむらかいじ「ジパング」
どちらも自衛隊がタイムスリップして、戦国時代はたまた大東亜戦争で大活躍するカタルシスが気持ちいい作品でしたが、そこにはひとつの制約がありました。

単独の中隊、あついは単艦でタイムスリップしたために、補給すなわち兵站が皆無というところ。
これに対して、「ゲート」では、ゲートが銀座のど真ん中に出現したという地の利の為に、完全な兵站が確保されています。
ここが、この物語の肝と言えるでしょう。

とは言っても、ガチガチのシミュレーションではなく、ほぼ中世の剣や槍主体の軍隊に対して自衛隊は無敵そのもの。俺TUEEEE!自衛隊無双!とても溜飲の下がる、スカっとできるお話です。
伊丹二尉は金髪碧眼エルフやほぼ長門の少女魔法使い、ゴスロリ死神少女などに囲まれてなんともお気楽なものなのですが、そこはそれ。

元自衛官という作者の専門知識が生かされ、組織としての自衛隊がリアルに描かれていている点が最大の魅力でしたね。
「戦国」や「ジパング」は悲壮感漂う良くも悪くもスーパー自衛官の活躍でしたが、ここで出てくるのはそこらに居る職業人としての自衛官たちです。

個々に個性的な専門技能を持ち、普通に給料を貰い、普通に休暇を楽しみにする人たち。普通だからこそ、義侠心も茶目っ気も備えた彼らの描写がとても生き生きとして目を離せません。

ラノベと侮るなかれ。
芥川賞とか直木賞作家の作品でもクズはクズ。
間違っても後世に残らないだろうけど、面白い作品は面白い。

今冬予定の第三巻を、とても楽しみにしています。

てなわけで、物語中のハイライト。
「キルゴア中佐の亡霊に取り憑かれちゃったw」自衛官の活躍を、ワルキューレの騎行に乗せて追体験しちゃいましょう。
あ、自衛隊が相手にするのは、無辜の住民じゃなくて、凶悪な盗賊連中ですからw
iTunesで検索したのですが、女性歌手の歌唱が入った盤は見つけられませんでした><


こっちはモトネタ。
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